MIDNIGHT EAGLE
日本滅亡まで48時間。
2007年 日本
大沢たかお/竹内結子/玉木宏
かつて戦場カメラマンだった男、西崎(大沢たかお)は戦場でのある出来事をきっかけに深く傷付き、山中にこもり星空に向けてシャッターを切り続ける毎日。
ある日西崎は山で、空を駆け抜けていく光を目撃し、シャッターを切る。
西崎から相談をうけた、高校山岳部の後輩で今は新聞記者の落合(玉木宏)は赤い光の正体に深く興味をもち、西崎とともに北アルプスへと向かう。

その頃内閣総理大臣、渡良瀬(藤竜也)のもとに飛び込んだのは、米軍の爆撃機・通称“ミッドナイトイーグル”が北アルプスで消息を絶ったという極秘情報だった。
内閣は安全保障会議を緊急召集、“ミッドナイトイーグル”に搭載された“特殊爆弾”を死守するため、自衛隊の特別部隊を機体回収へと向かわせる。

北アルプス山中へ入った西崎と落合だったが、白迷彩に身を包んだ兵士・響き渡る銃声―登り慣れたはずの雪山が異様な雰囲気に包まれていた。

東京では週刊誌の記者、有沢(竹内結子)が落合から送られてきた赤い光の写真の謎を追い初め、某国工作員と接触する。


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雪山での戦闘シーンが迫力満点。
そして、この国の危機感のなさという現代の問題を鋭く指摘しています。
危機を知らされたときの総理大臣の弱さがそれを象徴していました。
また、ただのアクション映画ではなく、人間の愛情を描いています。
西崎は心の傷を未だ抱えながらも、“国”よりも息子を守るため、一人の“父親”として戦い始めます。
それは私たちの日常にあまり普段かかわりのない自衛隊の人間も同じ。

竹内結子さん自信がインタビューでも仰っていましたが、有沢の最後のセリフは、考えさせられました。
いろいろな取りかたができる一言。どういう感情がこめられた一言なんだろう・・・と。
緊迫した、迫力ある映画でありながら、登場人物の一人ひとりがとても丁寧に表現されている、素晴らしい作品でした。