パブリック・エネミーズ
原題:PUBLIC ENEMIES
大胆不敵な銀行強盗
奪うのは、汚れた金
愛したのは、たった一人の女。
2009年 アメリカ/監督 マイケル・マン
ジョニー・デップ/クリスチャン・ベイル/マリオン・コティヤール

パブリック・エネミーズ

1930年代、アメリカ。大恐慌の中、黄金時代を謳歌していたカリスマ的銀行強盗、ジョン・デリンジャー。
市民を苦しめる銀行から金を奪う大胆不敵な手口と、一般客の金は奪わないという倫理観で、いつしか不況に苦しむアメリカ市民のヒーロー的存在になっていた。
ある日、シカゴのバーにいたデリンジャーは一人の女に目を奪われてしまう。
彼女の名はビリー・フレシェット。ダンスを踊った後、ビリーを食事に誘ったデリンジャーは自分が銀行強盗であることを告白するが、彼女はデリンジャーの前から姿を消してしまう。
翌日、ビリーの職場に現れたデリンジャーは人目も気にせず、ストレートに愛をぶつける。デリンジャーの情熱に負けたビリーは二人でそのまま職場を去り、その夜二人は結ばれる。

その頃、捜査局では敏腕捜査官メルヴィン・パーヴィスをシカゴ支局長に就任させ、ジョン・デリンジャー逮捕をマスコミに公言。
“社会の敵ナンバーワン”として指名手配されたデリンジャーは、ビリーに「俺は殺されはしない」と力づけるが、アリゾナ州のホテルに滞在中、デリンジャーと仲間は逮捕されてしまった。
しかし刑務所に収監されたデリンジャーは偽物の銃を使い、見事脱獄に成功し、真っ先にビリーに連絡を入れる。電話を盗聴されていることにも構わず「かならず迎えにいき、君の面倒をみる」と約束する。
新たな仲間と共に再び銀行を襲ったデリンジャーは隠れ家の山荘で捜査官らに包囲されてしまう。
激しい銃撃戦の末、デリンジャーの仲間は全員死亡。なんとか逃亡したデリンジャーは、捜査の目をかいくぐりついに最愛の人、ビリーと再会を果たす。
かつては明日のことなど考えなかったデリンジャーだったが、ビリーとの将来の為、高飛びを決意する。
しかし、そんな二人とパーヴィス捜査官の距離は徐々に縮まっていた――


なんせ、かっこいいジョニー(ジョン・デリンジャー)。男も惚れる男を演じさせたら世界一!
きっとジョン・デリンジャー自身、こういうカリスマ人間だったんじゃないかと思う。
男のロマンと愛は切っても切り離せない関係ですね。 “犯罪者でもヒーローでもある男を愛する女”というのが一番描かれた場面です。
クリスチャン・ベイル演じる敏腕捜査官、パーヴィスも地味だけど魅力的。
デリンジャーを追いながらも、どこか彼の魅力に惹かれてたんじゃないかと思う。
そんな感じを雰囲気で演じてしまうクリスチャン・ベイル、おそるべし!