ブロウ 原題:BLOW |
夢を使い果たして、男はアメリカを手に入れた。 |
2001年 アメリカ |
ジョニー・デップ/ペネロペ・クルス/レイ・リオッタ |
アメリカのドラッグマーケットに君臨した実在の人物、ジョージ・ユングの物語。
ジョージは父の会社が倒産し、貧乏生活。母親は何度も家出を繰り返す、そんな家庭だった。 こんな生活はいやだ、金が欲しい、豊かな生活がしたい… そんなジョージの生活が変わるのは、幼なじみのトゥナとカリフォルニアに移り住んでからである。 恋人になった女からマリファナ販売元締めを紹介され、小売業からスタートする。 ビジネスの才能はすぐに開花し、上物がないアメリカに目をつけ販路開拓をはかる、マリファナを安く仕入れるため生産地を押さえるなど、斬新で画期的。 そして、販売目的でマリファナを所持していた理由で、逮捕される。 しかし刑務所で、更にジョージの運命を変える出会いが待っていた。 その出会いが、コロンビアにおけるコカイン生産・販売を支配するボスの信頼厚いディーラーへの道を開いたのだ。 ジョージの提供するコカインは70年代後半から80年代アメリカにおいて、必需品となっていた。 また、もっとも愛すべき女性と出会う。 ジョージ・ユングは金、名誉、権力、女、全てを手に入れ、まさに全米裏社会のキングに昇りつめていた。 しかし、運命の歯車は狂い始めた・・・ |
![]() とっても良くできた映画でした。上質の映画です。 裏社会ではあるものの、とんでもないビジネスの才能を持った男です。 刑務所入ってから人として、父親としての幸せを求めるのが、とっても切ない。人生ってほんと皮肉ですね。 ジョージの父との関係もそうです。裏社会に生きるようになってから、絆が深まっていくんですね。 なんでこんな事になっちゃったんだろう?他の生き方もあったよね?全てを手に入れたけど、幸せだったかな? 色んな感情が渦巻きました。 実在の人物を演じることの多いジョニー・デップ。この作品でも強い演技力で強烈な印象が残ります。 エンドロールで、ジョージ・ユング本人の顔が映ります。
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