ダンサー・イン・ザ・ダーク
原題:DANCER IN THE DARK
魂の歌声は、誰にも止められない。
2000年 デンマーク /監督 ラース・フォン・トリアー
ビョーク/カトリーヌ・ドヌーブ/デビット・モース/
アメリカの片田舎に越してきたセルマは女手一つで一人息子のジーンを育てながら工場で働いている。
セルマは歌が大好き。
辛くて耐えられなくなると、工場の機械がいろいろなリズムを刻んでくれる。すると音楽が始まり、セルマは歌い始める。
そんなセルマには秘密があった。
遺伝性の病で、彼女は視力を失いつつあり、その病はジーンにも遺伝し、手術を受けない限り失明してしまう。
ジーンの手術の為セルマは工場で働く傍ら、内職にも励んでいた。
ある夜セルマは友人のビルから破産しそうだと告白を受ける。セルマも自分の病の秘密を明かし、二人は秘密を守ることを約束する。
しかし、日に日にセルマの症状は悪化し、とうとう工場を首になってしまう。
家に帰ったセルマは、手術費用の貯金が無くなっていた。
唯一秘密を知るビルの元を訪れたセルマだったが、拳銃を持ち出したビルともみ合ううち、銃が暴発。
セルマは殺人犯として逮捕されるが、弁護士と接見したセルマは彼の弁護費用を聞き憤慨する。
真実を明かさなければ死刑に処されるが、弁護費用を払えば、ジーンの手術ができなくなってしまう。
セルマは、決してジーンに自分と同じ運命を歩ませたくはないのだ。
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ダンサー・イン・ザ・ダーク

ミュージカルです。
ビョークの歌声は前から好きでしたが、本当に素敵な声でした。
魂がこもってますね。
工場で歌い出すシーンは、大好きです。
この人、ほんとに歌うことが好きなんだなーって。
ビョークだからこそ表現できたことだと思います。
セルマは息子を助けたい一心で、自分を犠牲にすることをためらいません。
その一途さが痛すぎます。
そしてまた、それが歌声とリンクして号泣しました。

デンマークには“ドグマ95”というデンマークの映画作家たちが提唱する映画運動があり、オールロケ、手持ちカメラ、自然光による撮影、といったシンプルな撮影方法に回帰した 映画制作を行っており、この映画では、ミュージカル場面を除いて、このドグマに基づいて撮影されたそうです。
独特な映像はこの為だったんですね。